「心の健康づくり − EAPの観点から」
2008年のオフサイト研修は10月3、4日と伊豆のサザンクロスリゾートにて18名が参加して行われました。連日の雨もあがり、絶好の行楽日和ともいえる青空の下でスタートすることができました。
3日はご多忙の中、夕食の時間にジャパンEAPシステムズの松本先生、梅澤先生、そして参加者の皆様も駆けつけてくださり、和やかな雰囲気で懇親会が始まりました。お料理は大変趣向が凝らされており、ついついお酒もすすんでしまいます。名刺交換やお互いの仕事の話をしながら、すぐに会話もはずみ打ち解けて頂けたように思います。丁度この日にお誕生日を迎えられた松本先生にサプライズでお誕生日のお祝いをしました。ケーキのろうそくを吹き消して頂いた頃はすでに10時を過ぎており、盛り上がりもクライマックスを迎えました。
4日は「心の健康づくり」と題して、メンタルヘルスケアの研修をいたしました。松本先生から「まずは皆さんの抱えている問題点をディスカッションし、課題の洗い出しをしましょう」というご提案がありました。その課題を基に予防レクチャーを中心に、うつ病のサインに気づくポイント、最近のメンタルヘルス対策のトレンドについてお話がありました。中核におかれるのはラインケア、つまり管理職研修を実施することが重要であること、それにより部下の疾病に気づき、早期発見・早期受診することによりリスクマネジメントができるということでした。
また昨今のメンタル不全の傾向としてメランコリー親和型うつと(従来型うつ)現代型うつがあり、前者が詰め込み教育、後者はゆとり教育がもたらしたものであるという、興味深いお話を伺うことができました。今後さらに増えると考えられるうつ病、特に適応障害が出やすい若年層に対してはポジティブアプローチを中心に、「愛」と「ルール」を二本柱としてコミュニケーションを行う方法が、今は一番有効な対策であるということを学びました。誰もが何らかの病気を持っている現代、皆同じようなリスク下にありながらも、健康獲得を可能にするファクターを健康生成論と呼ぶことも新鮮でした。休職にかかる就業規則の見直しのポイントもわかりやすくご説明頂き、すぐに皆様の実務に役立つのではないかと思います。
講義のあとは、コミュニケーションロールプレイを行いました。グループに分かれて良い上司、悪い上司を演じ、グループ発表により、カウンセリングの傾聴スキルや社員への質問の仕方、応答の技法などを掘り下げていきました。基本的なカウンセリング理論を理解しているつもりであっても、自分のとる行動・態度いかんで、いかに相手の心を開かせ、信頼関係を築くことができるか、改めてわが身を振り返ることができたように思います。
研修を通して印象的だったのは、何よりも大切なのはやはり「コミュニケーション」であること。言い尽くされてはいるけれど、最終的に行き着くところはこれだということです。そして管理職自身が健康かどうか。つまり眠れているか? という問いかけを人事は常にすべきであるということです。部下のメンタル不全は管理職の責任だけではない、皆で取り組んでいく姿勢が必要であり、「眠れていますか?」という人事からのチェックと労いの言葉が管理職の気持ちを和らげます。人事責任者である私達も今後十分に留意していくべきであると痛感いたしました。
早いもので今年も10月半ばですね。あと1ヶ月半で2008年も終わります。慌しい毎日、この研修が皆さんの心の健康にお役に立てば幸いです。
オフサイト研修担当
加藤千恵子
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