2010年06月03日

情報の取り扱い方



中途採用の仕事をしていると、色々な情報に触れます。情報源は様々です。

たとえば求人企業の責任ある立場にいる人が発するオフィシャルな情報(1)、同じ企業で働いている同じく責任ある立場の人だが、実は転職活動中であるという立場の人が発する情報(2)、そして最近までその同じ会社において責任ある立場で働いていたという元社員が発する情報(3)、この3者の方々は、かなり重要な情報をもっているわけです。

実際、複雑な状況にある会社であればあるほど、この3者にほぼ同タイミングでお会いすることがあるのが、私の仕事の大きな特徴です。

具体的に言うと、次のような状況に直面することがたびたびあります。

パフォーマンスに問題がある営業部長のリプレースメントを探したいということで、コンフィデンシャルベースでその企業の人事部長からご相談をいただくことがあります。

その相談の2日前に、偶然にも、その当事者である営業部長からアプローチを受けており、転職の相談を受けているということがあります。

さらにそこではとどまらず、その会社を先月会社都合で辞めさせられたという、購買部長と面談をしているという状況が良くあります。

すべての話は立場が異なる方々の話であり、それぞれ微妙にモノの見方、感じ方が違います。当然のことだと思いますが、よく聞いていると、バラバラのパズルのピースが合わさってきて、全体像が分かってくることがあります。

エージェントの仕事は、このようにかなりデリケートな情報に触れるものです。これはベテランのエージェントでなくても、そのような状況になり、重要な情報に触れることがあるため要注意です。

守秘義務というのは、ただ言わない、知らないという態度をとることだけではなく、相手の立場を理解し、先入観と偏見を持たない義務のことだろうと思います。

一方、上で述べたような(1)~(3)の話を聞いた末に、パズルが合わさって、そこで見えてきた真実とそれぞれの話がかみ合わなかったり、場合によって大きな嘘があるケースがあった場合、そうした状況の中でも守秘義務をしっかりと全うし、自分のモノの考え方を柔軟にして、それぞれの期待にこたえていくということには、エージェント自身の高いモラル、プロ意識、そして自制心が必要であるように思います。

エージェントの仕事は、意外に難しい仕事でもあるのです。



*私のブログを4年ぶりにリニューアルしました。よろしかったら、ご覧下さい!     http://www.tkomatsu.net



 


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