2007年のベストセラーは「女性の品格」。この本が出たときは、昨年話題になった「国家の品格」の二匹目のどじょう狙いではないかと感じていて、この本が売れるとはまったく予想していませんでした。それが大きく予想は外れ、内容が多くの女性に支持されたせいでしょうか、一年を通したベストセラーとなったということです。やっぱり読まずに本のよしあしを判断してはダメだなあと反省しました。最近、二作目として「親の品格」という本が出たそうですが、こちらは読んでみようと思います。尚、『女性』の場合もそうでしたが、『親』についても今の時代というのは、「品格」を書籍から学ぶ時代なのかなあと、ふと不思議な気持ちがしました。
ところで最近のことですが、『ヘッドハンターの品格』が問われてしまうような、少し悲しいニュースが一部の新聞やインターネットのニュースに出ました。記事の上に躍った文字はというと、「カリスマ・ヘッドハンター、傷害で送検」。泥酔状態で、業務中の社員に暴行を加えたとのこと。80分にわたり殴る蹴るの暴行を加え、会議室に軟禁したという、結構過激な内容でした。この記事がまず最初に掲載されたのが夕刊紙だったということもあり、一般的に有名なニュースではなかったはずですが、業界にいる私のところには、早い段階で情報が届きました。同僚の若手ヘッドハンターの間では、大きな話題になっていました。
この事件の容疑者となったのが、著書も多く、現在は自営の方で、ベテランのヘッドハンターであったがゆえに、私にとってこのニュースはショックでした。私も数度お会いしたことがあり、年齢的には少し私より先輩の方ですが、商社出身であるところや、活動の内容に私との共通性も多くあったため、なおさら、このニュースは残念でした。
今回の記事は「人としての品格」を問われる内容であったにもかかわらず、結果として「カリスマ・ヘッドハンター」という大きな見出しが面白おかしく夕刊紙に躍っていた様子を見て、この仕事を生業としている身としては、どうにも自分の仕事のイメージが大きく傷ついた気がして、残念に思いました。人材業界に関わる私達にも、「ヘッドハンターの品格」が問われているのだと、あらためて思いました。