2009年12月13日

採用現場のトラブル



最近、採用の現場には少なからずトラブルがあります。先日、知り合いのリクルーターから次のような相談を受けました。

某外資系企業に内定、オファーレターが発行され離職中の候補者も快諾。あとは入社後の具体的な業務の打ち合わせも兼ねて、オファーレターに署名をしに採用企業に候補者が行ったところ、ちょうど本社の幹部が来日していました。

人事部が機転を利かせて(挨拶目的で)、候補者をその本社幹部に引き合わせたところ、なんとその場で面接のような状態になってしまったのです。しかも運が悪いことに、英語での面接で意思の疎通が十分うまくいかなかったのか、翌日内定取り消しになってしまったというのです。

日本側の人事担当者はただただ平謝りするばかりだったとのことなのですが、本国の意向のためくだった結論を覆すことができず、何もできない状態とのこと。その候補者は、オファーレターにサイン前とはいえ、すでにオファーレターを入手し、内容にも合意しており、また入社後すぐの海外出張の依頼も受諾していたため、進行中の他社の面接はすべて断っていたとのことです。

今回のケースのように、採用企業がオファーレターを発行して候補者が応諾したにもかかわらず、その後一方的に結果を覆してしまうことは、さすがにはじめてとのことでした。

実際はそんなに多発するトラブルではありません。非常に運が悪いケースであり、お気の毒な話です。外資の場合、やはり本社は要注意であり、仮に日本法人の社長がOKといっても、海外本社、もしくはアジア本社がNOといえば、話はひっくり返ることがあります。

原則、入社前の不安定な時期に採用企業と候補者が会うことは、できる限り避けるべきということを教訓とすべきなのでしょう。今回はオファーレターにサイン前でしたが、同様のことはサイン後にも起きえますし、極端な話、入社してから試用期間中にも同様のことが起きる可能性もあります。

今回運が悪かったのは、本社面接がない候補者が、入社前に本社、それもかなり権限の大きな人物と会ってしまったこと、不況の中、企業もかなり慎重な採用を進めており、こうしたちょっとした落ち度が命取りになるような、そんな経済環境でもあったことです。

求人企業の日本オフィスには、まったく悪意はなかったと思いますが、外資に入社するにもかかわらず、候補者がもうひとつ英語が苦手だったことなども背景にあると思います。



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