2009年09月13日

債権者説明会に行ってきました

中堅出版社のゴマブックスが民事再生法適用の申請をしました。

僕自身、著者としてゴマブックスから今年3冊の本を出していましたので、

不本意にも債権者になってしまい、いわゆる債権者説明会なるものに、

生まれて初めて出席する運びとなったわけです。

「600社を超える債権者」の多くは、編集プロダクション、デザイン会社を中心に、

他には作家、デザイナー、漫画家、ライターなど、この業界に関わる人たちが

集まっていたことになります。

こんな出来事でもなければ、これだけの業界人が一度に集まることもまずない

のでしょう。

現経営陣に対する厳しい質問がでていましたが、比較的良識ある質問が

多かったように思いました。ただ全体的にあきらめムードがあったように思います。

38億の負債は、さすがに大きいです。

ここ最近続いた出版業界の民事再生・破産のニュースの中でも、最大規模のようです。

ここにいる人全員が債権者という名の被害者で、大小あるでしょうが、支払いを受けて

いないというのは、すごいことだと思いました。

なかには2年前から支払いがない、1000万円以上の売掛がある、なんていう、かなりの

打撃がある人もいましたが、ぼくが一番悲しかったのは、ある作家の方が、

「出版予定の本があるのに…」

と言って、声を詰まらせていたことです。お金というよりも、自分が苦労して書いた本を

世に出せないことは、ショックだったのだろうと思いました。

ぼくも支払いを受けていない当事者ですが、今回のことは色々と勉強になりました。

これからゴマブックスが、民事再生プログラム通り、新たなスポンサーがみつかり、

再生の道を歩めるのか、それとも破産となってしまうのか、注視していかなければ

なりません。僕の友人でもあるゴマブックスの編集者の皆さんの心中を察すると、

複雑な思いになりました。 人生には、本当にいろいろなことが起きるのだなとと思います。

初めて参加した債権者説明会で司会を務める弁護士さんの話を聞いていて、世の中では

過去に何度もいろいろな場所で同じような集会がされているのだと思うと、今後、新聞や

ニュースを読んだ時の感じ方が少し変わるように思いました。

今回、自分に降りかかった出来事も、今の世相をよく反映しているなと妙に実感です。

知識として知っているのではなく、実際に自分が債権者となって、いくばくかの損害を受けて

みてわかったことがいろいろありました。

救いだったのは、民事申請のニュースがヤフーのトップページを踊った翌日、編集者の皆さんや

一部の経営者の方が、すぐに私に電話をしてくれ、謝罪されていました。もう付き合いの長い

友人のような方々でしたが、自分たちも会社が大変な中、こうして誠意を尽くしてくれたことを、

とてもありがたく思いました。大変な時こそこうした対応が大切であるということが、しみじみ

わかった瞬間でした。

がんばれ、ゴマブックス。そして編集者の皆さんも、新天地でまた早く活躍してほしいものです。

いつか一緒にまた仕事をする日もくると信じたいものです。

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