9月に入って、世の中は文化祭シーズンがスタートしました。僕には小学校5年生になる息子がいるのですが、今年は、首都圏にあるいろいろな中学校の文化祭に、息子に付き合って遊びに行くことにしています。9月から11月にかけて、その本格的なシーズンが到来しました。
そこで目の当たりにしたのは、中高生の「服の乱れ」です。これは、これまでも報道などで何度となく聞いてきましたし、渋谷や新宿の駅で見る嘆かわしい学生達の制服の乱れを気が付かなかったわけではないのですが、実際、色々な学校に息子と一緒に訪問を始めてみて、学生達の姿を「校舎の中で見ると」、まったく違うレベルの衝撃がありました。(中高生のお子さんをお持ちの皆さんには、肌感覚でご理解いただけるかもしれません。)
世の中には、実に星の数ほど、色々な学校があるものです。この当たり前の事実をよそに、ガイドブックや偏差値だけでとらえていた、各学校へのイメージが、実際にその学校の子供たち、そして近隣の中学、高校から押し寄せる他校の生徒達の服の乱れによって、激変しました。
やはり驚いたのは、子供たちの制服のサイズが、まったく体に合っていないこと。(制服を作る業者は、どんな思いでこのようなひどい制服を作っているのかと考えてみました。)また、着くずし方が半端でないこと。また服の乱れに合わせて、髪形にも驚きました。さすがに茶髪が許されている学校にはまだ行っていないのですが、髪型が自由な学校では、長髪や、ものすごいパーマをかけた生徒もいました。昔でいうところの問題校や、いわば不良が多い学校などというならわかりますが、それなりの進学実績もあり、美しい建学の精神や、立派な学校の施設もあり、さらに言えば、一般に学校のイメージがいい学校にさえも、服の乱れは目立ちました。
多様化した時代であり、個性豊かなことはいいのだろうと思いましたが、正直、今の学生達の姿には、衝撃でした。ただ冷静に考えてみたところ、次のような事実があることにも気が付きました。
・服の乱れ、すごい髪型などが目立つのは、やはり高校生であること
・文化祭は中高一貫校の場合、高校生も合同で、やはり彼らの存在が目立つこと
・文化祭には他校の生徒も混じるため、必ずしもその学校の雰囲気を表していないこと
・文化祭という特別な日のため、子供たちが気取って、おしゃれにしようとしたあまり、服がいつもより乱れていること
・服の乱れは、濃い化粧を施した女性生徒の存在により、さらに目だって見えてしまっていること
・一部の金髪、茶髪、派手な格好をした生徒達が、あまりにも目立っていること
小学5年生の息子に聞いてみました。最初は、「すごい髪型だ!」などと、笑ってはしゃいでいましたが、「この学校に行くかもしれないね」というと、少し黙ってしまいました。子供心に、なんともいえない、不安感を覚えているようでした。「服の乱れ」は、「心の乱れ」につながると、昔の先生はよく言っていました。実際、僕が行っていた中学、高校は、たまたまですが、特に「服の乱れ」「髪型の乱れ」にうるさく、子供だった当時は、なんて窮屈な学校だろうと思っていましたが、今思えば、親達は安心していたのでしょう。
一方、文化祭でそのれぞれの学校にいる生徒達に、たくさん話しかけてみました。大人とも話がしっかりできる子供たちもたくさんいました。不安定な時代に生きる思春期の子供たちが、その心のうちを服や髪型で表現しているのだと思うと、子供たちを嘆かわしく思う気持ちも薄れました。
すべては子供たちに対する大人たちの愛情しだいではないか、最後にはそんな思いになりました。