2009年07月28日

もう一度、清貧の思想を

バブルが終わった後、ベストセラーになった一冊の本がありました。「清貧の思想」(中野孝次 著)です。当時、読んだ方も多かったのではないでしょうか。金銭欲と物欲に踊った日本人に猛省を促した内容でしたが、今、日本人はもう一度、清貧の思想を持つ必要があるように思いました。
というのも、これから年末にかけて、私たちが直面する現実は、「自分たちの生活レベルを変えること」かもしれません。夏のボーナスカット、冬のボーナスも期待薄であるビジネスマンにとって、すでに可処分所得と小遣いがギリギリ限界まで縮小され、生活費を切り詰めることになるでしょう。(もうすでにそうだという意見も多いかもしれません。)
外資系に勤めるビジネスマンの多くは、世間相場から見ると年収が高めであり、一見恵まれていますが、それももう長続きしないかもしれません。賢明な方たちは、そうしたことをすでに予測して生活を切り詰めていたり、今のうちに生活レベルを抑えているのだろうとも思います。
つまり、生活のすべて、つまり衣食住にいたるまで、「生活レベル」を楽しくそして健康的に下げるような生き方を、今こそ、私たちはみつけなければならないのではないでしょうか。
20年前、「清貧の思想」がベストセラーになったときも、バブルが崩壊し、このままの生き方ではいけないと世の中の多くの日本人がそう感じていたときだったように思います。
転職する場合も、もう給料が増える場合ばかりではなく、減る場合も多くなっています。私たちヘッドハンターも、給料アップ、キャリアアップを提案するだけでは、(そもそもそんな転職は限りなく少なくなっていますし)ビジネスマンは救われないだろうなと、私は思います。
今回の不況を契機に、日本人はやたら高い食事をしたり、お酒を飲んだあとにタクシーで帰宅したりするのはやめたほうがいいだろうなと思います。メタボで怠惰な生活(そして体型も)、そして大量消費を前提とした生活とは決別して、「清貧の思想」に基づいた、健康で健全な幸せな生活に変える好機にしたいものです。

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