毎日多くの方の個人情報に触れます。因果な仕事だと思います。まるで誰かを裸にしているような気分になることすらあります。人の裸を見てそのつど興奮したり感激するわけにはいかないお医者さんのように、私たちリクルーターは淡々と人様のレジュメを拝見しています。
そんな職業とはいっても、やはりレジュメに記載されている表現や内容を見て疑問や反発を感じたり、ときにはつい笑ってしまいたくなるようなことがないといえば、うそになります。大切な候補者の方の個人情報ですし、ご自身では何らかの意図や目的があって、そのような記述をしているのでしょうが、あくまでレジュメは不特定多数の他者評価の場にさらされる公の書類という性格がある以上、あまり??がつくような記述や表現は避けたほうが賢明なのでしょう。
そこで今回は、「レジュメ、この表現は×」と題して、具体的に、私なりにこれは下げ株だな、、と思うような事例をご紹介したいと思います。PMCの賢明な人事部長さんたちにとっては、見慣れたケースも多く含まれていると思いますが、どうぞご参考までにご覧ください。
事例1
家族構成の詳細を記述 (名前・年齢にとどまらず、奥さんの仕事、年収、子供の学校名、中には子供の大学院の研究論文名まで。名家であること、他)
事例2
自分が所属している(きた)会社がいかに規模が大きいか、業界大手であるか、社員数が多いかという記述に多くのスペースを割いている方
事例3
レジュメの書き方の基本から大きく逸脱している (たとえば、英文レジュメなら、職務経歴を時系列で最近のものから書くのが正しいにもかかわらず、日本語同様に古い順で書いている、レジュメに何色ものカラーを入れていたり、文字のフォントがビジネス風でない等)
事例4
業務から離れた内容の個人的な信条、主義主張をレジュメ上に必要以上に記述している (いかに自分は環境破壊を意識した視点で仕事に取り組んでいるか等)
事例5
眼にあまるほどの自己アピール(内容は抽象的)を書類上でしている
事例6
会社の業績や顧客ごとの売り上げ推移など、どう見ても会社の機密情報と思われるデータをレジュメに記載し、自分の貢献度をアピールしている
事例7
転職理由の詳細をレジュメに記載している (中には前に働いていた会社の内部告発まで書いているケースも)
他にも、書き出したらいっぱいありますが、確かなことはレジュメがよくて実際あってみたら全然ダメだったということはあっても、レジュメの質が悪くて、実際あってみたら実はすばらしい人だったというケースは、私は出会ったことがありません。
自らのレジュメを作るときには、他者評価を意識することが大切なのだと、自戒の念をこめて書いてみました。