小松 俊明
Toshiaki Komatsu

外資系人材紹介会社・ハドソンの日本撤退を経て、現在、リクルーターズ株式会社の代表をしています。PMCには2002年から参加、2003年には定例会担当として一年、執行部のお手伝いをしました。オフィスは吉祥寺にあり、自宅は国分寺ですので、JRの宣伝通り、「中央線が好きだ」を地でいっています。一男一女の父です。タイ料理、ベルギービールが好物で、エスニック料理はなんでもOKです。結婚以来、毎年、一人旅を続けていることが自慢です。最近のマイブームは、マウンテンバイクと男の手料理、そして週末は郊外の大型店舗やアウトレットに繰り出しています。

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外資系企業の採用現場にいて日ごろ考えていることを本音で書きます!

2010年06月09日

レスポンスの早い人は仕事も早い



ある人事部長さんの話です。この方、なんといってもレスポンスが早い。メールに関しては、色々な場所で紹介されている「2分ルール」を徹底している模様。(2分ルール・・・メールは2分以内で書く、2分以内で書けないものは、いつまでに回答するというメールを2分以内に書く等)

そのおかげで、候補者の方をご紹介しても、NGが早い早い(涙)。一方、可能性がある方だとすると、こんな返事が、これまたすぐに来ます。「現場ともんでみて検討するから、ちょっと待って。」この「ちょっと待って」がうまい。ちょっと待てばいい返事がきそうじゃないですか(笑)。現実は厳しくて(またも涙)、もんでもらってもダメなものはダメ。

ただこうした早いレスポンスの効果が二つあるように思います。ひとつは、こちらのモチベーションが上がること。結論が早くわかるので、次は頑張ろうという気になります。もうひとつは、こちらのアクションも早くなること。軌道修正をするなら、早くしたほうがいい。1週間もまたされたのちに結果が分かって、軌道修正をするというのであれば、おいおい1週間を返してくれよ~みたいな感じになってしまいます。

エージェントという仕事は、一緒に仕事をする相手をしっかりと選ばなければ生きていけません。現実は厳しいです。そのかわり、仕事のできる人事部長さんをお客さんに持つと、必ず良い成果が出ます。そんなお客さんを増やせるように、僕自身も、レスポンスを早くするように、いつも心がけています。


2010年06月03日

情報の取り扱い方



中途採用の仕事をしていると、色々な情報に触れます。情報源は様々です。

たとえば求人企業の責任ある立場にいる人が発するオフィシャルな情報(1)、同じ企業で働いている同じく責任ある立場の人だが、実は転職活動中であるという立場の人が発する情報(2)、そして最近までその同じ会社において責任ある立場で働いていたという元社員が発する情報(3)、この3者の方々は、かなり重要な情報をもっているわけです。

実際、複雑な状況にある会社であればあるほど、この3者にほぼ同タイミングでお会いすることがあるのが、私の仕事の大きな特徴です。

具体的に言うと、次のような状況に直面することがたびたびあります。

パフォーマンスに問題がある営業部長のリプレースメントを探したいということで、コンフィデンシャルベースでその企業の人事部長からご相談をいただくことがあります。

その相談の2日前に、偶然にも、その当事者である営業部長からアプローチを受けており、転職の相談を受けているということがあります。

さらにそこではとどまらず、その会社を先月会社都合で辞めさせられたという、購買部長と面談をしているという状況が良くあります。

すべての話は立場が異なる方々の話であり、それぞれ微妙にモノの見方、感じ方が違います。当然のことだと思いますが、よく聞いていると、バラバラのパズルのピースが合わさってきて、全体像が分かってくることがあります。

エージェントの仕事は、このようにかなりデリケートな情報に触れるものです。これはベテランのエージェントでなくても、そのような状況になり、重要な情報に触れることがあるため要注意です。

守秘義務というのは、ただ言わない、知らないという態度をとることだけではなく、相手の立場を理解し、先入観と偏見を持たない義務のことだろうと思います。

一方、上で述べたような(1)~(3)の話を聞いた末に、パズルが合わさって、そこで見えてきた真実とそれぞれの話がかみ合わなかったり、場合によって大きな嘘があるケースがあった場合、そうした状況の中でも守秘義務をしっかりと全うし、自分のモノの考え方を柔軟にして、それぞれの期待にこたえていくということには、エージェント自身の高いモラル、プロ意識、そして自制心が必要であるように思います。

エージェントの仕事は、意外に難しい仕事でもあるのです。



*私のブログを4年ぶりにリニューアルしました。よろしかったら、ご覧下さい!     http://www.tkomatsu.net



 


2010年05月22日

アーロン効果



 アーロンチェア、ファンの方も多いと思います。(ご存じない方のために、アーロンチェア )

実はこのアーロンチェア、僕の前職のオフィスで、あるとき、当時の社長がいきなり全社員に買いそろえました。椅子を変えて生産性を高めるという、外国人社長にありがちな発想でしたが、、、、

生産性は残念ながら高まらず、もっと根本的な問題をもってして、その会社は日本から撤退したわけですが、、それは別にして、アーロンチェアとの出会いは、まぎれもなく外資で働いていた前職の職場のおかげです。ちなみに僕はこの椅子を重宝していました。

定価で買うとフル装備で16万円以上します。正規代理店で買うと、なんと12年保証がつきますので、ちなみにこの椅子は、中古で買ってはダメなんです。自営になってから、早くアーロンチェアほしいな~、どこかの撤退した外資とは違って、自分なら本当に生産性上げて、バリバリ働くのにな~(笑)とずっと思っていました。

そして会社も二期目に入って、、、ついに買いました。正規代理店で買って、13万7000円です。

そして、、、届きました。 嬉しいです^^おかげで、仕事が快調です。応募書類を出したら、すぐに書類が通り、今週、3つめの面接も入りました。 さすが、アーロンです。椅子一つで、人生観変わるかも。(大げさか)

前職では、会社が業績不振のなか大枚を使って、なぜ今、全社員にアーロン?という状態でアーロンチェアと初対面でしたが、今回は、お客様にもらったお金で(自分の売上)、自分のために苦節2年目で買ったアーロンには、特別な思い入れを感じます。 このアーロンで、もう一つ、プレースメント決める!モチベーションが上がってきました(笑)^^

今日は、昨年、本部長をプレースメントした超優良クライアントから新しい求人ももらいました。 これも絶対、アーロン効果です。ちょっと嬉しくなって、浮かれた日記を書いてしまいました。皆さんご勘弁を・・

2010年04月01日

6月1日は【総務の日】



6月1日は日本記念日協会にも登録された、【総務の日】。みなさん、知っていました?PMCの人事部長さんたちの中には、総務部長さんを兼ねていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますね。

ご縁があって、第一回総務大賞の選考委員を承っています。その応募受付が3月で締め切り、選考がスタートしました。たくさんの応募作品の中から約15作品に絞られ、僕を含めた5~6人の選考委員が総務大賞に見合う作品を選んでいきます。(主催:月刊総務/株式会社ナナコーポレートコミュニケーション)

日本の大手企業を中心とした総務部から、色々な応募作品があります。その作品のプレゼン資料一式が、ぼくのオフィスに届きました。(ううっ、結構すごい会社からのものもあるぞ、、)

オフィス環境の改善にかかわる、総務ならではの様々な提案があります。総務の方々の知恵が結集した数々の応募作品です。

す、すごいです!!内容も、プレゼンも秀逸!さすがが大企業!!というものもあれば、結構、地味な作品もあり、個性が豊かです。総務マンの皆さん、やりますね~

これは心して、大賞作品を選ばなければなりません。他の選考委員の方々は、元総務部長さんが多いので、僕には独自のユニークな視点が求められているのだろうと思います。ううっ、、、さらにプレッシャーです。。。笑

僕の奥さんは結婚以来15年間、ずっと主婦一筋ですが、彼女はまさに小松家の総務部長です。総務大賞の選考委員、ひそかに妻にも相談しようかと、ふと思ったりもしました。


2010年03月21日

早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ



 採用の現場にいると、転職活動中の方の何とも言えない微妙な心理に遭遇します。転職活動は決して楽しいものではないけれど、早く決まりすぎると不安だというし、時間がかかりすぎるとそれも不安と言います。

 ちょうどいいころあいというのは個人差があるのでしょうが、転職活動中の方からしてみれば、なぜかもう少し転職活動を続けて慎重に考えたいという心理になる人もいるようで、不思議なものです。

 一方、時間がたって思ったような結果が出なくなると、人は焦り出すものです。そうなると何でもいいから早く決まってほしいという状態になる人もいます。特に離職されてから時間がたってくると、プレッシャーがさらに人をそのような心理状態に追い込みます。

 転職の現場にいるリクルーターとしては、早すぎてもダメ、遅すぎてもダメということを胸に留めて、うまくプロセス管理をしなければならないということでしょうか。

 どちらにしても、今のご時世、それほどオポチュニティはありません。ジュニア案件であまり給料が高くない場合、それなりに求人はありますが、さすがに管理職の転職となるとそれほどの余裕はないことでしょう。転職活動は、どの世代にとっても、それなりに難しい時代に突入しています。


2010年03月08日

ウンのついた転職活動

珍しく、転職を希望する候補者の方と外でお会いすることになりました。応募手続きを急ぐ必要があり、その方のスケジュールがどうしても合わなかったためでした。

約束の時間が来ても現れず、約10分遅れであらわれました。どうしたかな、、と思いましたが、幸いとても優秀な人物で、最後には相手の遅刻のことをすっかり忘れていました。

別れる寸前、その方が謝罪をされました。

「今日は余裕を持って出たのに遅れることになって、本当に申し訳ないです。それが何十年に一度というようなことが、来る途中であったのです。。」

なんだろうと興味シンシンで聞いていたら、

「それがですね、オフィスを出たとたんにカラスのフンが空から降ってきて、それがコートにべっちゃリ。いったんオフィスに戻って、洗ってから来たため、遅れてしまいました。。」

嘘のようなホントの話のようなのですが、確かに、空からフンが降ってくることはありますよね。。ただ、自分のコートにべっちゃりとかかったことは、確かに記憶の中にはありません。

この候補者の方の言うように、これは何十年に一回のことかもしれません。

ウンのついたこの候補者、確かに優秀であり、この調子で運づいて、もしかしたらプレースメントにいたるかも!

2010年02月27日

ありがちな人材紹介会社の失敗例


・ビッグビジネスを目指した失敗



売上拡大のために「業務の効率化」と「大量生産」を目指した場合、プロセスの簡略化、時間短縮、コスト削減、そして長時間労働が求められるようになります。製造業が典型例ですが、人材紹介会社がこれをやってしまったら、大変です。

人材紹介の場合、コストが安く長時間労働もいとわない新卒や若手に競争をあおり、単純労働を繰り返させるようになります。そして作業はすべて数値管理をして、常に高いノルマで極限まで働かせるのです。たとえば候補者との面談数や求人案件の紹介数、そして企業への候補者提案数などを競わせて、挙句の果てに、数字がいい人を派手に表彰するので、さらに競争はエスカレートしていきます。(実際、営業成績優秀者を表彰する席に、若手アイドルを連れてきてイベントをしたりする会社があるくらいですから。。)

この結果、人材紹介サービスの多くはサービスの質が陳腐化し、サービスそのものに付加価値もなくなります。要は、御用聞きの繰り返しと、数打ちゃ当たるといったナンバーゲームとなりさがるわけです。

残念ながら、これが人材紹介業界の全体的なトレンドであり、大手といわれる会社は例外なく効率化を重視した分業体制をしいて規模の拡大に走りました。(人材紹介ビジネスで上場を目指したような会社は、だいたい同じパターンです。)

つまり人材紹介会社自体が巨大なマッチングマシーンと化し、求人企業や転職志望者からは、サービスの悪さ、そして未熟さが指摘されるようになりました。

人材紹介ビジネスでビッグビジネスを志向した結果、サービスが陳腐化し、未経験者や経験の浅いコンサルタントの頭数を並べているだけなのに、人材紹介会社は表向きは「採用のプロ」を標ぼうしていることが多いのです。このあたりを多くの求人企業の人事部長さんや経営者には見透かされており、転職希望者からも評判が悪い会社が多く、こうしたビッグビジネスを志向した人材紹介会社の失敗例は後を絶ちません。


・高級イメージを目指した失敗



別世界もあります。いわゆる高級サービスのイメージつくりをするためにオフィスを一等地に構え、高い家具をそろえ、コンサルタントも皆、有名大学、そしてMBA取得者を並べ、コンサルタント自らも一流を気取る会社です。たいてい、エグゼクティブサーチ会社であると、自らを自称しています。(実際は一流企業出身で高学歴でも、元いた会社では出世できずに挫折した口である人が多く、虚勢を張っていることがなんとも痛々しいのですが。)

そうした高級気どりのコンサルタントの多くは、高級エグゼクティブサーチという、一瞬見ばえがいい看板を好み、実際の性格は見栄っ張りで人を肩書で判断する傾向が強く、私はあまり好きになれません。

要は鼻もちならない人たちがいるということですが、一部の外資系でなくとも、日系の人材紹介会社の中にも、こうした高級イメージを模倣して、その路線でアピールを続ける会社も少なからずあります。

今の時代感からすると、かなり時代錯誤な気もしますが、他者比較で優越感に浸りたい人間が一定の割合で世の中に存在している以上、転職社会に高級イメージをもちこむ人材紹介会社があるのも、それが現実なのでしょう。

人材紹介という転職支援サービスは、個人と向き合う手作りの仕事であり、ビジネスとして規模の拡大と業務プロセスの効率化を追い求めすぎると、サービスの劣化につながります。転職は誰にとっても(エグゼクティブでなくたって)、人生の大きな転機であり、上質なサービスに触れたいものだろうと思います。人材紹介を志す人はそのことを忘れないで、質の高い「プロの仕事」を目指したいものです。



以上のように、私は高級気どりをする会社、またスピードとボリュームばかりを重視する会社があまり好きではありません。今、不況になったおかげで、上で上げた二つのスタイルは確実に失敗に向かっているように思います。


2010年02月11日

Never can say goodbye, Michael....



http://www.youtube.com/watch?v=fyoAGobHIcI



オランダのトレインチャのアルバム、「Never can say goodbye」、いいです。皆さんはもう聞きましたか。



マイケルジャクソンの歌をカバーしたアルバムですが、ジャクソン5の歌もたくさん含まれています。



楽しみ方の一つは、You Tubeで、トレインチャとマイケルの両方を連続で聞き比べてみること。



仕事の疲れも、吹っ飛びますから、お勧めです、皆さん。



http://www.youtube.com/watch?v=nSPMGnOY6e0&feature=related


2010年01月26日

祝☆労働法制 分科会

 PMCに新しい分科会が立ちあがりました。その名も、「労働法制分科会」。コーディネーターはベテラン人事部長で、社会保険労務士の松田さん。一緒にPMCブログを盛り立てているお仲間であり、人生の大先輩です。昨年末のクリスマスパーティでは、松田さんは皆さんのためにピアノを弾いてくださり、パーティーがとても盛り上がったこと、記憶に新しいです。

 その松田さんの最近のブログで詳しくご紹介がありますが、労働法制分科会はWEB分科会というスタイルをとるといいます。PMCにとって新しい試みであり、とても楽しみです。分科会のメインの活動の場はWEB上にあり、たまにオフ会としてFace To Faceで会おうというもの。忙しくても、WEBのコミュニケーションなら参加できるチャンスも広がります。たまに行うというオフ会にも、期待が高まります。

 労働法制分科会と聞いて、昔、学生時代に法学部の教授が言っていたことをふと思い出しました。法律を学ぶということは、「人間を学ぶ」」ということだと言ってました。法律を守るのも破るのも人間。そして法律をどう拡大解釈するのか、それによって社会がつくられる。すべて、人間次第であるとも。(「社会」を「会社」、「人間」を「社員」と読みかえるのもわかりやすいかも。)

 サッカーの国際審判をされていた上川徹さんの著書「平常心」の中でも、審判という仕事は、「淡々とやるべき」であり、「審判は出すぎない」ことが大切であると繰り返し語られています。審判があまり出すぎないことが、チームの士気を高め、試合そのものを面白くするとも書いてありました。

 会社にも法律(就労規則や、大きく見れば労働法のようなルール)がありますが、ここでも法律があまり前面に出すぎないほうが、会社生活は面白くなるのでしょう。サッカーで言うところの審判のような役回りを人事部長さんたちは担うこともあるのだと思います。出すぎないサッカー審判こそが一流だと言いますが、同じように人事部長さんも出すぎず、ただし淡々と、毅然とした態度でサッカー審判のように「笛を吹く」ことが、会社生活を面白くするのかもしれないと思いました。

 私は法学部出身ですが、学生時代は不勉強の極みだったため、今回の松田さんがはじめてくださった分科会にぜひ参加させてもらって、「法律を拡大解釈する力」を学び、少しでもこの現代社会を楽しい環境にできるようなビジネスマンになりたいと思います。

 WEB分科会ですから、silent member(積極的な発言をしなくても、まずは閲覧するだけ)でも、気軽にご参加いただけると思います。そんな参加のハードルが低い、労働法制分科会に、ぜひ参加しましょう!

 



2010年01月21日

当たり前のことを当たり前にやる



現在、人材紹介サービスには、三つの大きな問題があると思っています。

「売上の拡大」を目指して「サービスが落ちる」問題

「業務を効率化」して「サービスが落ちる」問題

「優秀なコンサルタントが辞める」ことで、「事業が安定しない」問題

適度な業務の効率化、売り上げの拡大ならいいんです。ただ、その適度というのが、実に難しい。

人材紹介会社が、業務を分業化して「大量採用」、「スピード受注」を目指した姿が、主に大手に見られる人材紹介サービスの分業体制です。これに伴い、RA(リクルーティングアドバイザー/求人営業)とCA(キャリアアドバイザー/候補者開拓)の大量採用が進み、コンサルタントの若年化と経験・スキル不足という現実を招いています。

結局、人材ビジネスが高マージンであることに目をつけて、サービスを陳腐化させても、大量に求人と人材をさばけるように作り上げたビジネスモデルそのものが、今、人材紹介の経営を圧迫させています。

今、人材紹介業界も過渡期に来ています。事業継続の危機に陥っている人材紹介会社が大量に発生しており、大手も例外ではありません。これに伴い、人材コンサルタント自身が廃業に追い込まれるリスクも高まっています。今、まさに人材紹介業界は「変革の時」です。当たり前のことを当たり前にやる、「Put Quality First」を実現する人材紹介を目指したいものです。