皆さんも経験されることがおありかと思いますが、世の中妙に年齢を意識をする人が
いますネ。「もう歳だから、、、」「いやまだまだ若い者には負けない、、、」とか。
私は別にどちらでもいいと思うほうですが、強いて言えば「高齢期」に入ると齢の意識から
離れたほうが気持ちが軽い、そのほうが日常の生活から雑念が去っていくように思います。
だから歳を意識して争うことはしない、かといって「諦めの境地」に陥ることもない、、、
そのような心境でいるのですが、ただ1つ心から離さないのは、若いころから培ってきた
「人に憧れる、、、、」という気持ちです。仕事の面、人生の面、あるいは人間的魅力の
面で「憧れの人」、「憧れの対象」をもつことは、一生を終える最後の瞬間まで
続けたいとおもっています。
例を、いつものとおり、音楽の世界にとると、私はついこの前まで存命だったジャズピアニスト
の世良 譲氏 がその1人です。この方は70数歳でなくなる直前までstage での演奏活動
を続けていられましたが、決してhi-level のジャズピアノのテクニックに固執するわけでなく、
popularでも、ときには日本の演歌でも、自分の好みでアレンジして弾きながしてゆく。なぜ
この人がいいなあと思ったのは、彼の音楽に関する哲学のよううなもの。それは「こと音楽に
携わるものには、齢の観念は全く不必要、もしそのひとに気力、体力、そして音楽に取り組む
能力さえあれば、ミュージシャンには定年などという言葉は存在しない」といい続けてこられた
と聞いているからです。
わたしは相変わらず品川のあるレストランでトリオときにはデユエットで、ラテン系の音楽演奏
(ピアノ)を続けていますが、いわゆるオールデイーズな曲に心からの拍手を送ってくださる方が
いると、真実そのかたと一夜飲み明かしても 古き佳き音楽への憧れを語りたいとおもってし
まいます。ただそれは失われてゆくオールデイーズへの挽歌ということでなく、「音楽の世界
には、時の流れを意識せずにひたすら佳きものへの憧れをもち続けられる、、、」という気持ちが
強いからなのですが、、、、。
松田 弘