2008年03月29日

ハーモニーについて再考

 皆さんが日頃多くの方々と接しながら、仕事に、あるいはご自身の好みの世界に
没頭されるとき、その過程を音楽にたとえると、ストレートに1つの音を聴きながら
気持ちを通じ合えるときと、いろいろな種類の音、例えば相手のしゃべり、好み、考え
かたに接しながら、そのなかで自分との共通点、お互いに納得しあえる幾種類もの音
を得ながら理解し合ってゆく場合とがあることを経験されることはないでしょうか?

 私は少しばかり音楽の世界に足を踏み入れているため、音楽の言葉を借りれば
前者をユニゾン(unison, いくつかの楽器、歌い手が全体で同じ音、旋律を奏でること)
と呼び、後者をハーモニー、音楽の専門用語をつかえば、テュッテイー(tutti) と呼び
分けることになります。

 通常、ユニゾンのほうが、1つの音をそろって奏でるのですから、和音を構成する複数の
音を奏でながら演奏してゆくテュッテイーよりやさしいように思われますが、音楽の世界の
プロに言わせると全く反対で、ユニゾンのほうが難しい、、、、それは同じ音のつもりでも
わずかでも音程のずれをどれかの楽器、歌い手がだせば、それがすぐ違和感につながって
しまう。その点ハーモニーの演奏のほうが、かりに多少の音程のズレが経過的にあって
も全体としては大きな違和感にならずに演奏することができる、、、というのです。無論これ
はわずかな程度の話であることと、ハーモニーを造りだすコンダクターが、たとえばカラヤン
のような音造りの神様といわれるようなひとであれば、このようにはならないと思いますが、、、

 これは例えばHRM の分野にもいえるのではないでしょうか? HR Manager は企業が
めざす経営オブジェクテイブを体して、全社的に1つの音に結集するようなleadership を
発揮すること(ユニゾン)と、全体として協和するハーモニーを創り出すこと(テュッテイー)と
ともに必要とおもいますが、両者を比較すればやはりユニゾンで企図する効果をあげるほうが
はるかに難しい。 ともすると「安易に」 協調、協和を創り出すことのみを人事の仕事と考え
がちな傾向は 再考されるべきではないかと思うのですが、、、、

                                            松田 弘


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